はじめに
サックスは音色が素敵で、カタチもかっこいいと興味を持ったけれど、トランペットやクラリネットとどう違うのか基本情報を知ることが大切です。この記事では、初心者の方に向けてサックスの素敵なところを紹介し、始めてみたいと思っていただけるよう、まずは基本中の基本、サックスの基本構造から解説します。
サックスとは
サックスは1840年代にベルギー人の管楽器製作者のアドルフ・サックス(1814~1894)によって木管楽器の運指方法を金管楽器の素材(真鍮、金、銀、銅)で行うよう開発された楽器で、正式名称を「Saxophone:サキソフォーン」と呼ばれています。
形状がストレートならタイプと、ネックからベルまで曲線のタイプがあります。音域の異なるいくつかの種類があります。高音域の順からソプラニーノサックス(SN)、ソプラノサックス(SS)、アルトサックス(AS)、テナーサックス(TS)、バリトンサックス(BS)とジャズ、ポップスからクラシックまで主に使われるサックスです。更に、バリトンサックスよりも低音域のバスサックス、コントラバスサックスなど主にクラシックで使われるものもあります。初心者にはアルト、テナーから始めるのがとっつきやすいと思います。
サックスは基本構造が同じでも、長さを変えることで音色も変わります。そのため、同じ運指でもサイズが異なるサックスはそれぞれ出る音色が変わります。具体的には、ピアノの基調がC(ド)に対し、ソプラノサックス、テナーサックスはB♭(シ♭)管、ソプラニーノサックス、アルトサックス、バリトンサックスはE♭(ミ♭)管となります。こうした移調を意識した譜面はそのまま吹奏できますが、オーケストラでコンサートキーC(ド)による記譜の場合は、それぞれのサックス毎に移調を理解し読み替える必要があります。
サックスは本体部分とネック部分、マウスピース部分に分かれます。
・本体部分
本体は大きく分けてボディ(一番管)、U字管(二番管)、ベル(朝顔管)に分かれ、それを結合しています。
・ネック部分
直管のソプラニーノ、ソプラノサックスではネックの取り外しのない一体型もあります。その他曲がったタイ
プのサックスでは着脱式が一般的です。
・マウスピース部分
実際に口にくわえる部分で、発音媒体のリード、そのリードを固定するリガチャーで構成されます。
初心者におすすめのサックスメーカー
次に、信頼できるメーカーのサックスを選ぶことが大切です。以下のメーカーは、初心者にもおすすめですよ。
日本製で品質が安定しており、初心者からプロまで幅広く支持されています。特にYAS-480は初心者に人気のモデルです。
フランスの老舗メーカーで、世界的に有名です。高品質で耐久性があり、現行品からヴィンテージモデルまで人気が高いです。
日本製ブランドで精密な作りが特徴です。海外でも人気が高く、WOシリーズは初心者向けにも扱い易いです。
サックスを選ぶ際のポイント
サックスを選ぶときには、いくつかのポイントを押さえておくと良いですよ。
自分が好きな音色を出せるサックスを選びましょう。試奏してみるのが一番ですね。
初心者には、抵抗が少なく吹きやすいサックスが適しています。リードやマウスピースも重要な要素です。
初心者向けのエントリーモデルは比較的安価ですが、ある程度の品質を保つために、中級モデルを選ぶのも一つの手です
予算に応じたおすすめ新品モデル
予算に応じて、おすすめのモデルをいくつかご紹介します。
- 予算20万円以下
- ヤマハ YAS-280:初心者に最適なモデルで、安定した音質と吹きやすさが特徴です。
- 予算40万円以下
- ヤマハ YAS-62、ヤナギサワA-WO1 ラッカー仕上:少し高めですが、プロも使うだけの品質を体験できるメジャーなモデルです。
- 予算50万円以上
- セルマーAXOS(アクソス)、ヤマハYAS-82Z,ヤナギサワ A-WO10:初心者から中級者まで満足できる高品質なサックスです。
中古サックスの選び方
中古のサックスを選ぶ際には、以下のポイントに注意しましょう。
- 状態の確認
- 楽器の状態が良いか、しっかりと確認してください。特にキーやパッドの状態が重要です。
- 信頼できる販売店
- 中古でも品質を保証してくれる信頼できる販売店から購入することをおすすめします。
まとめ
サックスを選ぶ際には、自分に合った種類とメーカーを見極め、音質や吹きやすさ、価格を考慮して選ぶことが大切です。今回ご紹介したポイントを参考に、ぜひ素敵なサックスを見つけてくださいね。楽しいサックスライフを始めましょう!