ヤナギサワは、日本のサックスメーカーとして、戦後から本格的に楽器の生産販売を開始し、1968年に初のソプラノサックス「S-6」を発表しました。このモデルは、ヤナギサワが世界にその名を轟かせるきっかけとなった有名な製品です。
1,ヤナギサワ製ソプラノサックスS-6の種類
S-6は、ヴィンテージサックスとして人気が高く、特にセルマーのマーク6とテーブルキーが似ているなど操作性や音色で比較されることが多いです。そのため、S-6はセルマーのマーク6のセカンダリー器材としても注目されています。状態の良いS-6は、現在でも高値で取引されることが多く、特にSP(シルバープレート)はコレクターや演奏者にとって人気です。
S-6の音色
音色の特徴
S-6の音色は、低音域から高音域まで幅広いダイナミックレンジを持ち、どの音域でもクリアで豊かな響きがします。低音域は重厚で深く、温かく、また、中音域は艶やかで、高音域は伸びやかで芯のある音色です。このバランスの取れた音色は、クラシックからジャズ、R&Bなど幅広い音楽ジャンルでパフォーマンスを発揮します。
音色の特徴
ヤナギサワ S-6は、吹きやすさと操作性の高さでも評価されています。リードの振動が素直に感じられ、確かな吹き心地です。また、程よい抵抗感があり、音が安定しやすいのも特長の一つです。初心者でもピッチが安定しており、吹き易いと思います。
中古品の価値
中古市場でもヤナギサワ S-6は非常に人気があります。特に、アメセルやフラセルのMark6が価格高騰している現在、S-6は改めて注目されています。状態のまずまず良い中古品は30万円以下のものもあるようです。
ヤマギサワのサックス、特にソプラノサックスはS-6の他、ネック脱着式のエリモナ880、管体がブロンズ素材のS-902,S-922、シルバーソニックS-9970、カーブドソプラノのSC-902,SC-992などユニークな商品があり、今もWOシリーズで継承されていますね。ぜひ、ヤマギサワ製を試奏してみてください。