サックスを上手く、良い音色を出すには、リードに加え、マウスピースに固定するリガチャー(留め具)の役割も重要です。リガチャーの役割について説明します。
1. リガチャーとは?
リガチャーは、マウスピースにリードを取り付ける部品で、リードの振動をマウスピースに伝える重要なパーツです。音色やタンギングに大きな影響を与えるため、選び方に注意が必要です。
金属製:リードの振動を伝えやすく、明るい音色が特徴。ゴールドラッカーやゴールドメッキ、シルバープレートなど、ねじ留めも1本締め、2本締め、順締め(正締め)や逆締めなどバリエーションも豊富です。初心者にはサックス本体の付属品から始めてみて、慣れてきたら自身が吹奏し易い、音色が気に入るものに変更するのが良いでしょう。
革製:タンギングを柔らかく受け止め、まとまりのある音色になります。中にはリードとの接点に金属のプレートが入っているものもあります。素材が革ですので、経年で革の劣化や弛みに気を付けてくださいね。
SELMER:セルマーの付属品は、本絞めのゴールドラッカーが標準ですが、前モデルの二本締めの
中古品はジャズには人気です。
特に『MADE IN FRANCE』の『IN』の刻印が小さいものや、ゴールドプレートは超人気です。
YAMAHA:ゴールドラッカー仕上げでリードとの接点も安定しています。初心者向けです。
ヤナギサワ:付属品は初心者には扱い易いです。
HARRISON:ゴールドラッカー、逆締め、2本締めでボビーデュコフのメタルマウスピースとの相性
も良く、明るく響く音色です。
BG:24金メッキでクラシック向き。ファブリック製もあります。
2. リガチャーの使い方
ここではリードをリガチャーで上手く留める方法を説明します。
マウスピースに対して真っ直ぐにリードを付けましょう。特に一本絞めの場合は前後左右でズレがないか
確認しましょう。
リードの中心が口元の中心からズレないように、マウスピースをくわえながら調整しましょう。
リードの先端の位置決めは、リードの硬さや求める音色の明るさなどに応じて調整しましょう。
マウスピースに対し、リガチャーも真っ直ぐに装着します。
基本的には、リードが硬い場合はマウスピースの先端寄りに、柔らかい場合はネック寄りに付けます。
但し、リガチャーの前後の位置で音色や吹き心地が変わりますので、初心者は利用しているリガチャーで
その装着位置を変えてサウンドの違い、好みを探してみましょう。
まとめ
サックスは本体の特徴もありますが、マウスピース、リード、リガチャーは口元に近く、息をコントロールし、狙った音色を出すために重要なパーツ類です。人間の骨格や肺活量にも影響しますので、できる限り、複数のアイテムを試してみてください。