【ワンポイントサックス】サックス音色を決めるリードの種類

皆様、いつもご覧いただきありがとうございます。さて、そもそもサックスは、息の力を使ってリードを細かく振動させて音が出る仕組みです。このリードは一般的にケーン(葦の一種)が使われます。息を使って振動させるため、リード自体の硬さや厚みが吹き易さ、音色に大きな影響があります。ここでは、リードの選び方についてのワンポイントをお話します。

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ワンポイントポイント:リードの厚さと硬さは無理しないこと

メーカーでは、ヴァンドーレン、リコ、ラ・ボーズなどが有名で、その中でもカットや硬さ、厚さでクラシック寄り、ジャズ寄りのものがあります。個人的には、ゴンザレス社のjazz local627のリードが品質が最高に良くおススメです。

厚さ

リードの厚みは、メーカーや種類により大きく変わります。ハート(リードの中央部分)が薄いと音は明るく、逆に厚いとダークな音になる傾向です。ディップ(リードの丸みのある先端)が厚いと音の立ち上がりが強くなり、薄いと音の出足しがやや弱くなる感じです。

硬さ

硬さは、リード毎に数字で定義されています。メーカーで若干の差はありますが、番号が大きくなる程、硬くなる設定になっています。数字以外にもSoft、Medium Soft、Hardなどと直接硬さを記載したものもあります。初心者はSoft、Medium Soft、2番、2番半など柔らかめのリードから始めるのが良いですね。お気に入りのゴンザレスの「jazz local627」も2番、2番半でも芯の太い音、吹き易く、レスポンスも抜群に良いです。

カットの種類

リードには2種類のカットデザインがあります。一つは、リードの表皮をU字にカットした上に横一にラインを1本入れたものを「ファイルドカット(別名:フレンチカット」と、U字カットの周りの表皮を削らずそのままのものを「アンファイルドカット(別名:アメリカンカット)」と呼ばれています。
横線ありのファイルドカットは、横に一本のラインを入れることで音の安定性が増します。他方、アンファイルドカットは、ダイレクトなレスポンスがあります。アンファイルドカットは削り回数が少ない分、厚みが残り抵抗感も少し強く感じます。抵抗感がある分、より多く息の吹込みが必要になり、音の立ち上がりは遅くなりがちですが、深く奥行きのあるサウンドになります。

リード選びは人の身体からの息を効率よく、ロスなく伝導させる大事なパーツです。消耗品ですが当たりのリードと出会えることは嬉しい瞬間だと思います。
しつこいですが、「GONZALEZ jazz LOCAL 627」のリードはおススメです。
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